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小児循環器部門|埼玉医科大学総合医療センター小児科

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アルコール

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2020. 08 淺野祥孝 飲酒に関しては、タバコと異なり適量(日本酒で1日1合程度)であれば体にいいとされてきました。 この根拠になっているものの一つは、1981年イギリスのマーモット博士らが、飲酒量と死亡率との関係についての調査結果を発表したものです。 グラフにすると下記のようなJカーブとなります。 国税局ホームページより 少量の飲酒をしている人のほうが全く飲酒をしない人と比較して、死亡率が低くなっています。 これは、比較的長らく信じられてきました。 私も医学部で上記のように習いました。 ただ、最近の論文では異なった意見が出てきています。 Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990-2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016. THE LANCET, Vol. 392, 1015-1035, 2018 に下記グラフがでています。 注:アルコール摂取量とそれぞれの病気になるリスクの関係。 横軸に飲酒量(1杯のワインやビール=純アルコール換算で10g)、 縦軸にそれぞれの病気になる相対リスクを表している。 GBD 2016 Alcohol Collaborators[2018]. 男女とも虚血性心疾患(心筋梗塞等)と糖尿病にJカーブ(少量だとリスクが低い)がありますが、 女性の乳がん、男性の口唇・口腔がん、男女の結核は 飲酒量が増えれば増えるほどと危険性が比例して右肩上がりになります。 (飲めば飲むほど危険)。 全てをまとめたグラフが下記です。 少量の飲酒に最適値のあるJカーブではなく、 飲めば飲むほどリスクが上昇する右肩上がりとなっています。 注:アルコール摂取量とアルコール関連の病気になるリスクの関係。 横軸に飲酒量(1杯のワインやビール=純アルコール換算で10g)、 縦軸にあらゆる病気になる相対リスクを表している。 GBD 2016 Alcohol Collaborators[2018]. これをもとに今回の論文で筆者は、 アルコールは疾病、健康被害のリスクファクターであり、特に癌においては、 消費量が増えれば増えるほど危険度は増す。 知識を改める必要がありそうです。

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埼玉医科大学総合医療センター 麻酔科

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前回、ラムネのお菓子が飲酒後に最適? という話を書いた。 なにより深酒を奨励するようなハナシではないのでご注意を。 『お酒を飲んだ後に感じる空腹感を癒すのに、ラムネのお菓子は適している』『飲酒後、甘い物がなにか食べたくなった時はラムネのお菓子がおすすめ』というところだろうか。 前回の文章、病院内でもわりと読んでくれた人がいるみたいで、廊下ですれ違いざまに、「せんせー、お酒飲んだ後にラムネ食べてるよ!」と声かけられたりして、事情を知らないスタッフから怪訝な顔をされたりしている訳だが 笑 ・・・そうこうしているうちに、ふと、「二日酔いに、いっそ本家のラムネを飲んだら、もっと効果的じゃないか? 水分補給にもなるし、あのシュワッとしたサイダー的な爽快感でリフレッシュ!」と思いついた。 そこでラムネ飲料について調べてみたが、意外なことが判明した。 なんとラムネ飲料の甘みの主成分はブドウ糖ではないというのだ。 ちょっと紛らわしいが、要するに、『ラムネ飲料の甘みは、主に砂糖や果糖の混合物であり、ブドウ糖が主成分ではない』らしいのだ。 では逆にラムネのお菓子はなんで90%以上がブドウ糖なんだろう?・・・という疑問が当然湧いてくる。 調べてもわからないので、森永製菓に聞いてみたところ、 「ラムネのお菓子は1973年から発売しています *。 当時、よく飲まれていたラムネ 飲料 を、お菓子として再現するために試行錯誤した結果、ラムネの味わいや清涼感を再現するためにブドウ糖を主成分とするといいということになり、今日までロングセラーとなったラムネのお菓子ができました」とのことだ。 *『ラムネのお菓子』として記録にあるものは、 ・明治14(1881)年に邦人初の固形ラムネの製造を開始 ・明治23年に固形ラムネ発売 だそうで、今あるものとしては、1950年のカクダイ製菓から発売されたグッピーラムネ。 ただし主原料は砂糖とコーンスターチ。 さらに森永製菓によると、「ちなみにブドウ糖が溶けるときには吸熱反応がおこりますが、それがあのラムネ飲料の炭酸のスーとする清涼感の再現に一役買っています」とのこと。 へえーー、あの清涼感はてっきり重曹かと思ったら違うんですね。 それにしてもたかがお菓子、されどお菓子・・・、製菓会社もいろいろ考えていますね。 さらにネットで調べて驚いたのが、ビー玉を栓にしたあのラムネの瓶は、もともと1870年代にイギリスで発明されたものなんだそうだ。 これたま相当古い歴史を持つ物なんですね。 だがすでにイギリスでは絶滅、かくいう日本でも大幅に数を減らしているらしい。 かくいう自分自身ラムネ飲料を飲んだのは随分昔だ。 減少の理由は、消費の減少と瓶の調達が困難だという。 となるとラムネのお菓子は今後残っても、もはやあれが何を模したものかわからなくなる・・・そんなちょっと悲しい時代が来るのかもしれない。 あの夏を彩る風情あるガラス瓶がなくなると思うと寂しい。 夏になったら子供たちに飲ませてあげよう。 もちろん栓の抜き方も教えなくては・・・。 で、ここからが今回の本題です。 耐糖能異常~糖尿病は、まさに現代病と言われている。 その理由として、人類が進化して今日の文明を築くまで、この数万年の歴史は飢餓との戦いだったから、だとか。 今でも、もちろん残念ながら飢餓と直面している人々も少なくないが、少なからぬ国民が飽食といわれる状況を享受している国々もある。 基本的に我が日本は後者に属するだろう。 そんな長い人類の歴史を振り返れば、人類の生理機構が、飢餓に対する耐性機構を発展させており、一方、飽食にたいしてはからきし弱いことも、なんとなく了解できる。 さてその飽食に立ち向かっている唯一?のホルモンこそが、有名なインシュリンというホルモンだ。 というのも血糖の調節に関与する数々のホルモンのうち、血糖をあげる働きをもつホルモンはたくさんあるのだが、血糖をさげるホルモンは一種類しか無い・・・と良く言われる。 厳密には多少違う気もするが、たしかに血糖を下げる主な働きはインシュリンがほぼ一人で主役を張っているのは間違いない。 飽食と飢餓の人類の歴史を反映した結果なのか?・・・はともかく、たしかに興味深い話だ。 この現代病を代表する耐糖能異常 ~糖尿病だからして、それに悩まされる人数はきわめて多い。 翻って、現代医学において、その治療薬の開発意欲はきわめて旺盛で、実際、この領域の治療薬には、ものすごい数があり、さらに年々増加の一途を辿っている。 つまり、人体の持つこの酵素の作用を抑制すれば、体が糖を吸収するのを妨げられるという理屈だ。 この薬、比較的副作用も少なく、作用機序も合理的で明快なので、結構処方されている。 それ自体、まことに結構な事なのであるが、ちょっとだけこまった点がある。 それは患者さんが、この薬が効きすぎてしまったとき もちろん他の薬も一緒に服用している場合も含む 、すなわち低血糖を来してしまった場合、どこにでもある『砂糖』を舐めてもらっても低血糖が回復しない し難い のだ。 砂糖もブドウ糖も、どっちも甘いし、ほとんど同じような物質に見えるが、科学的には少し違う。 簡単に言うと、砂糖は二単糖といって、果糖とブドウ糖が結合した物質で、ブドウ糖のほぼ倍の大きさになる。 このブドウ糖こそが、人体を構成する膨大な数の細胞の基本的なエネルギー源となる。 飴が砂糖でできていたり、ジュースにブドウ糖が含まれていない場合は、すぐに血糖があがらないのだ。

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