キハ52 いすみ鉄道。 千葉のローカル線、旧国鉄「キハ52」気動車の運行継続へ検査 いすみ鉄道

いすみ鉄道 前社長の挑戦。国鉄形DCキハ52を廃車の危機から救え(鳥塚 亮(いすみ鉄道 前社長) 2019/01/01 公開)

キハ52 いすみ鉄道

本当にありがとうございます。 開始から7日。 あまりにも早いスピードでの達成に、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。 これほど多くの方々がキハ52の復活を願っていらっしゃることを嬉しく思います。 無事にキハ52の再塗装(クリーム色とオレンジ色の国鉄一般色に戻します)の目処がたちました。 そこで残り期間、次の目標を設定し、最後まで走り切ることを決めました。 温かい応援と励ましのお言葉を胸に、さらなる挑戦を続けてまいりますので、より一層のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。 今年誕生55周年を迎えます。 しかし現在のいすみ鉄道の経営状況では、痛んだ塗装を直す余裕がなく、このままでは 2020年春の検査期限を前に、廃車になってしまう可能性が高いのです。 でも、キハ52を愛する大勢の応援の声が集まれば、その未来を変えることができるかもしれません。 クラウドファンディングで 世論を作り、延命と動態保存の道をひらきたい。 そして集まったお金で車体に再塗装をほどこし、きれいな姿で、次の菜の花シーズンにお披露目を。 いすみ鉄道前社長・鳥塚亮が挑戦する、初めてのクラウドファンディングです。 キハ52ーー国鉄時代からの正統派普通列車、最後の生き残り キハ52。 これは、昭和40年(1965年)に製造された、国鉄一般形気動車です。 キハ52の特長は、急勾配のローカル線用にエンジンを2基搭載し、短編成で運用しやすい両運転台車であること。 この特長を生かし、各地の山岳路線で活躍しました。 1976年の田老駅にて。 国鉄がJRになったあとも、JR西日本管内の越美北線(福井県)や大糸線(新潟県)などで長年使用されてきました。 2010年に現役を引退し、廃車・解体される危機にあったところを、千葉県の「いすみ鉄道」が買い取り、再スタートを切りました。 この車両は、国鉄時代には主に普通列車用に活躍した車両で、まだマイカーが一般化していなかった昭和40年代から長年にわたり庶民の足として働いてきた 「昭和の生き証人」のような存在です。 学生時代に青春18きっぷで旅をした方々には、まさに青春の思い出の列車かもしれません。 いすみ鉄道でも、昭和の時代を思い起こさせる観光急行列車として、活躍しています。 老体に鞭打ちながら走り続けて……いま存続の危機に直面しています。 製造から55年を迎えるキハ52が今なお現役で走っているというのは、奇跡に近いことです。 正直なところ、いすみ鉄道としても、いつまでこの車両を走らせていられるか、かなり危機的な状況にあります。 実際、老朽化に伴い整備費がかさんで、会社の経営を圧迫する危険性が出てきているため、ボロボロになった塗装も長らく塗り直すことはできていません。 簡易修理をする前の写真。 雨漏りもバケツを置いて対処しています。 さらに、 キハ52は来年2020年春に検査期限を迎えます。 このままでは恐らくいすみ鉄道としても 検査にかけることはなく……廃車になってしまうのではないか、と私は危惧しています。 修理を重ねて、ここまで長らえてきました。 キハ52を見に、撮りに、大勢の方が訪れています。 その方々のためにも、恥ずかしくないようにきちんと色を塗り直してあげたい……。 キハ52は私自身が誘致を実現させた、思い入れのある車両です。 そして何より、 全国から大勢の方が"わざわざ"乗りに来る、写真を撮りに来る、そんな魅力のある車両であることも肌身に感じています。 そんな車両を、ただ「古いから」「お金もかかるから」と何のアクションも起こさず廃車にしてしまうというのは、あまりにもったいないことです。 私はすでにいすみ鉄道の社長を退任しましたが、一般市民の立場から、私たちのキハ52に対する関心の高さを目に見える形で伝えたいと、今回のプロジェクトを立ち上げました。 もちろん、今回資金が集まり、再塗装がなされたとしても、2020年春までに検査を受けられるかどうかは、いすみ鉄道の経営方針次第になります(再検査を受けられれば、向こう4年の運行が可能になります)。 しかしながら、キハ52の存続のために多くの資金が集まった、 それだけの価値がある車両なんだということを、千葉県の上層部や沿線市町の幹部の方々に知っていただくことで、未来が変わるかもしれない。 世の中の関心の大きさをこのクラウドファンディングで示すことにより、延命や他社を含めた今後の動態保存の道を開いていきたいと考えています。 昭和50年、小海線野辺山駅に停車するキハ52。 廃車にするのは簡単かもしれませんが、55年も現役で走ってきた車両は、それだけで貴重な存在です。 「いかにローカル線で地方を盛り上げるか」 最後に、個人的な話になりますが、私は2009年から2018年まで、いすみ鉄道の社長を務めました。 もともと畑違いの業界から、鉄道好きが高じて公募枠に応募し、社長になった……異色の経歴と紹介されることもあります。 いすみ鉄道社長時代は、いかにローカル線で地方を盛り上げるか。 それをずっと模索してきた10年でした。 (その足跡は、日々ブログに綴っています。 そして、そのためには「ここに行けば他にないものが見られる」という情報発信が必要です。 特徴のある車両が走ることは、情報発信という点では最大効果が出ます。 こういう古い車両を末永く使うことは会社にとっては大変なことですが、だからこそいま私にできるのは、最大の難関である資金という点でお手伝いすることだと考えました。 そしてクラウドファンディングで世論を示し、 「このような車両を解体することなく保存していくことに意味がある」と、鉄道会社側に知ってもらいたいのです。 社長退任後は、NPO「おいしいローカル線をつくる会」の代表として、引き続き地方鉄道を盛り上げていくための活動に身を投じています。 いすみ鉄道だけでなく、全国の頑張っているローカル線に残る、価値ある車両を何とか後世に繋げるお手伝いをしたい。 例えば、津軽鉄道さんのストーブ列車用の客車の整備、若狭鉄道さんに残る機関車の整備……次なるアイデアと思いはたくさんあります。 でもまずは、私が長らくお世話になったいすみ鉄道「キハ52」での、一大チャレンジ。 ご賛同いただけましたら、どうかあたたかいご支援と応援の声を、どうぞよろしくお願いいたします。 (もしよろしければ、ご支援の際「応援コメント」欄に、一言でも応援のメッセージをいただけますと、大きな力になります) いただいた資金の使い道 今回みなさまからお預かりした資金は、およそ下記の用途に充てさせていただく予定です。 クリーム色とオレンジ色のツートンカラー(国鉄一般色)に戻すことを考えています。 費用としては、最低でも300万円ほどが必要です。 もし目標金額を上回ることができた場合は、金額によってキハ30やキハ28の修繕にも充てたいと考えています。 今回の第一の目的は、もちろんキハ52の再塗装を実現させることですが、私たちはそれだけで満足するのではなく、このプロジェクトの成果を"その後"(他の地方鉄道の活性化)に生かしてゆくことに意味があると考えております。 そのために、本NPOは今後も、いすみ鉄道の見守り活動以外にも、全国各地のローカル線の支援活動を展開していきます。 基本的には鳥塚を中心に手弁当で活動していますが、交通費などの支出が年間50万円ほど必要です。 リターンとして、記念になるようなオリジナル鉄道グッズをはじめ、写真集出版、オリジナルサボ、ヘッドマークなどをご用意しています。 また、支援者さま限定のイベントも企画しています。 リターンのご紹介 再塗装が叶ったあとも、末長くキハ52に思いを馳せていただけるように、いろいろなリターン品をご用意いたしました。 いくつか、説明が必要なものをご紹介させていただきます。 クラウドファンディングでは、50名限定で優先撮影券つきのチケットをお送りします。 詳細は追って、お知らせいたします。 いすみ鉄道応援団の皆様が撮影した貴重な写真が詰まった写真集です。 国吉駅の近くにある上総出雲大社のお祓いをうけて、お届けします。

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国鉄型車両の運行を削減、「ムーミン」列車も廃止…いすみ鉄道の3月16日ダイヤ改正

キハ52 いすみ鉄道

本当にありがとうございます。 開始から7日。 あまりにも早いスピードでの達成に、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。 これほど多くの方々がキハ52の復活を願っていらっしゃることを嬉しく思います。 無事にキハ52の再塗装(クリーム色とオレンジ色の国鉄一般色に戻します)の目処がたちました。 そこで残り期間、次の目標を設定し、最後まで走り切ることを決めました。 温かい応援と励ましのお言葉を胸に、さらなる挑戦を続けてまいりますので、より一層のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。 今年誕生55周年を迎えます。 しかし現在のいすみ鉄道の経営状況では、痛んだ塗装を直す余裕がなく、このままでは 2020年春の検査期限を前に、廃車になってしまう可能性が高いのです。 でも、キハ52を愛する大勢の応援の声が集まれば、その未来を変えることができるかもしれません。 クラウドファンディングで 世論を作り、延命と動態保存の道をひらきたい。 そして集まったお金で車体に再塗装をほどこし、きれいな姿で、次の菜の花シーズンにお披露目を。 いすみ鉄道前社長・鳥塚亮が挑戦する、初めてのクラウドファンディングです。 キハ52ーー国鉄時代からの正統派普通列車、最後の生き残り キハ52。 これは、昭和40年(1965年)に製造された、国鉄一般形気動車です。 キハ52の特長は、急勾配のローカル線用にエンジンを2基搭載し、短編成で運用しやすい両運転台車であること。 この特長を生かし、各地の山岳路線で活躍しました。 1976年の田老駅にて。 国鉄がJRになったあとも、JR西日本管内の越美北線(福井県)や大糸線(新潟県)などで長年使用されてきました。 2010年に現役を引退し、廃車・解体される危機にあったところを、千葉県の「いすみ鉄道」が買い取り、再スタートを切りました。 この車両は、国鉄時代には主に普通列車用に活躍した車両で、まだマイカーが一般化していなかった昭和40年代から長年にわたり庶民の足として働いてきた 「昭和の生き証人」のような存在です。 学生時代に青春18きっぷで旅をした方々には、まさに青春の思い出の列車かもしれません。 いすみ鉄道でも、昭和の時代を思い起こさせる観光急行列車として、活躍しています。 老体に鞭打ちながら走り続けて……いま存続の危機に直面しています。 製造から55年を迎えるキハ52が今なお現役で走っているというのは、奇跡に近いことです。 正直なところ、いすみ鉄道としても、いつまでこの車両を走らせていられるか、かなり危機的な状況にあります。 実際、老朽化に伴い整備費がかさんで、会社の経営を圧迫する危険性が出てきているため、ボロボロになった塗装も長らく塗り直すことはできていません。 簡易修理をする前の写真。 雨漏りもバケツを置いて対処しています。 さらに、 キハ52は来年2020年春に検査期限を迎えます。 このままでは恐らくいすみ鉄道としても 検査にかけることはなく……廃車になってしまうのではないか、と私は危惧しています。 修理を重ねて、ここまで長らえてきました。 キハ52を見に、撮りに、大勢の方が訪れています。 その方々のためにも、恥ずかしくないようにきちんと色を塗り直してあげたい……。 キハ52は私自身が誘致を実現させた、思い入れのある車両です。 そして何より、 全国から大勢の方が"わざわざ"乗りに来る、写真を撮りに来る、そんな魅力のある車両であることも肌身に感じています。 そんな車両を、ただ「古いから」「お金もかかるから」と何のアクションも起こさず廃車にしてしまうというのは、あまりにもったいないことです。 私はすでにいすみ鉄道の社長を退任しましたが、一般市民の立場から、私たちのキハ52に対する関心の高さを目に見える形で伝えたいと、今回のプロジェクトを立ち上げました。 もちろん、今回資金が集まり、再塗装がなされたとしても、2020年春までに検査を受けられるかどうかは、いすみ鉄道の経営方針次第になります(再検査を受けられれば、向こう4年の運行が可能になります)。 しかしながら、キハ52の存続のために多くの資金が集まった、 それだけの価値がある車両なんだということを、千葉県の上層部や沿線市町の幹部の方々に知っていただくことで、未来が変わるかもしれない。 世の中の関心の大きさをこのクラウドファンディングで示すことにより、延命や他社を含めた今後の動態保存の道を開いていきたいと考えています。 昭和50年、小海線野辺山駅に停車するキハ52。 廃車にするのは簡単かもしれませんが、55年も現役で走ってきた車両は、それだけで貴重な存在です。 「いかにローカル線で地方を盛り上げるか」 最後に、個人的な話になりますが、私は2009年から2018年まで、いすみ鉄道の社長を務めました。 もともと畑違いの業界から、鉄道好きが高じて公募枠に応募し、社長になった……異色の経歴と紹介されることもあります。 いすみ鉄道社長時代は、いかにローカル線で地方を盛り上げるか。 それをずっと模索してきた10年でした。 (その足跡は、日々ブログに綴っています。 そして、そのためには「ここに行けば他にないものが見られる」という情報発信が必要です。 特徴のある車両が走ることは、情報発信という点では最大効果が出ます。 こういう古い車両を末永く使うことは会社にとっては大変なことですが、だからこそいま私にできるのは、最大の難関である資金という点でお手伝いすることだと考えました。 そしてクラウドファンディングで世論を示し、 「このような車両を解体することなく保存していくことに意味がある」と、鉄道会社側に知ってもらいたいのです。 社長退任後は、NPO「おいしいローカル線をつくる会」の代表として、引き続き地方鉄道を盛り上げていくための活動に身を投じています。 いすみ鉄道だけでなく、全国の頑張っているローカル線に残る、価値ある車両を何とか後世に繋げるお手伝いをしたい。 例えば、津軽鉄道さんのストーブ列車用の客車の整備、若狭鉄道さんに残る機関車の整備……次なるアイデアと思いはたくさんあります。 でもまずは、私が長らくお世話になったいすみ鉄道「キハ52」での、一大チャレンジ。 ご賛同いただけましたら、どうかあたたかいご支援と応援の声を、どうぞよろしくお願いいたします。 (もしよろしければ、ご支援の際「応援コメント」欄に、一言でも応援のメッセージをいただけますと、大きな力になります) いただいた資金の使い道 今回みなさまからお預かりした資金は、およそ下記の用途に充てさせていただく予定です。 クリーム色とオレンジ色のツートンカラー(国鉄一般色)に戻すことを考えています。 費用としては、最低でも300万円ほどが必要です。 もし目標金額を上回ることができた場合は、金額によってキハ30やキハ28の修繕にも充てたいと考えています。 今回の第一の目的は、もちろんキハ52の再塗装を実現させることですが、私たちはそれだけで満足するのではなく、このプロジェクトの成果を"その後"(他の地方鉄道の活性化)に生かしてゆくことに意味があると考えております。 そのために、本NPOは今後も、いすみ鉄道の見守り活動以外にも、全国各地のローカル線の支援活動を展開していきます。 基本的には鳥塚を中心に手弁当で活動していますが、交通費などの支出が年間50万円ほど必要です。 リターンとして、記念になるようなオリジナル鉄道グッズをはじめ、写真集出版、オリジナルサボ、ヘッドマークなどをご用意しています。 また、支援者さま限定のイベントも企画しています。 リターンのご紹介 再塗装が叶ったあとも、末長くキハ52に思いを馳せていただけるように、いろいろなリターン品をご用意いたしました。 いくつか、説明が必要なものをご紹介させていただきます。 クラウドファンディングでは、50名限定で優先撮影券つきのチケットをお送りします。 詳細は追って、お知らせいたします。 いすみ鉄道応援団の皆様が撮影した貴重な写真が詰まった写真集です。 国吉駅の近くにある上総出雲大社のお祓いをうけて、お届けします。

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いすみ鉄道 キハ52 お披露目撮影会

キハ52 いすみ鉄道

いすみ鉄道で活躍する国鉄形ディーゼルカーのキハ52がクラウドファンディングで集まった資金を基にお色直しを行ない、ご支援いただきました方限定のお披露目会が昨日15日行なわれました。 大多喜の車庫の中で塗装作業中のキハ52 塗装作業が終了したキハ52(2枚とも撮影:鈴木和之氏) 50年以上前の「準急」ヘッドマークを取り付けてイベント撮影。 キハ28(左)とキハ52(右) (撮影:吉田智和氏) このキハ52という車両は全国の非電化路線で活躍した国鉄一般形と呼ばれるグループの車両の1両で、いすみ鉄道に残るキハ52-125は昭和40(1965)年に製造されたもの。 山陰や北陸地域で活躍し、2010年にJR西日本の大糸線を最後に引退した3両のうちの1両をいすみ鉄道が譲り受け、2011年春から千葉県の房総半島で観光列車として人々の夢を乗せて走っているものです。 稲穂の中を走るキハ52(撮影:渡辺新悟氏) このキハ52は今まで国鉄首都圏色と呼ばれる朱色一色の塗装で走っていましたが、塗装の劣化が激しく、かといって再塗装の費用もねん出できないことから、筆者が呼び掛けてクラウドファンディングを実施し、集まった費用で塗装変更を実施したもので、昨日はその支援者の方々をお招きしてお披露目の撮影会となりました。 あいにくのお天気でしたが、お集まりいただきました皆様方にはふだんは見られない車庫内での姿などをお楽しみいただくことができました。 国鉄首都圏色とは 塗装変更前までのキハ52は、国鉄首都圏色と呼ばれる朱色一色の塗装でした。 この一色塗装は通称「タラコ色」と呼ばれ、昭和50(1975)年頃から、それまでのオレンジ色と肌色のツートンカラー(今回塗装変更した国鉄一般色)を朱色一色に塗装変更したもので、1980年代半ばごろの国鉄末期には全国各地にこのタラコ色のディーゼルカーが活躍する姿が見られました。 菜の花の中を走る首都圏色キハ52。 後ろはレストラン車両のキハ28(撮影:渡辺新悟氏) ところが、この首都圏色はそのきっかけとなったのは国鉄の赤字で、2色で塗るよりも1色の方がコストが安くなるという理由で一色塗りに変更された経緯がありますから、長年の鉄道ファンの皆様方にとっては「国鉄の手抜き色」として、あまり良いイメージがなかったという事実があります。 特に筆者のように蒸気機関車がまだ現役だった当時から鉄道を知っている人間にとっては、凋落していく国鉄のイメージと重なりますから印象としてはよくない色です。 その後、昭和53(1978)年から製造されたキハ40系ディーゼルカーは、最初からこの首都圏色で登場しましたので、筆者の年代よりも若い世代、蒸気機関車の現役時代を知らない世代の方々にとってみたら、この首都圏色が国鉄時代の大切な思い出のディーゼルカーの色になりますから、そういう皆様方、特に40代以下のファンの皆様方に親しんでいただこうと、いすみ鉄道ではしばらく朱色の首都圏色で走らせてきたのです。 国鉄時代は全国均一で、塗装も決まっていた。 国鉄時代は全国共通のサービスが当たり前でしたが、列車の塗色も全国共通で、ディーゼルカーの場合、特急色、急行色、そして普通列車用の一般色と車両の用途に応じて塗装が決められていました。 いすみ鉄道のキハ52は主として普通列車に使用する車両でしたので、今回の塗装変更は昭和40年にキハ52が誕生した時の本来の塗色である一般色に戻したものですが、これはクラウドファンディングを募集した際に支援者の皆様方にご意見をお伺いして決めたものです。 やはり、本来の姿が一番魅力的ということなのでしょうか。 国鉄特急色 キハ181系特急ディーゼルカー(筆者撮影) 国鉄急行色 キハ58系急行用ディーゼルカー(筆者撮影) いすみ鉄道で再現される国鉄時代のローカル編成(撮影:松本圭史氏) 当時は特急用車両は特急専用編成として使用されていましたが、急行用の車両は一般形と混成で普通列車や快速列車でも活躍していましたので、今回の塗装変更で、いすみ鉄道では国鉄時代の昭和40年代から50年代にかけての走行シーンが再現されることになります。 急行形車両のキハ28を連結した2両編成で走る姿は、沿線に広がる田園風景とマッチして昭和の汽車旅がお楽しみいただける貴重な列車となります。 令和の時代も昭和が続く いすみ鉄道ではこの塗装変更に合わせて記念乗車券を発売しています。 こちらも懐かしい硬券切符のセット。 そして、今回の塗装変更を記念して、9月末日までの期間限定で1日フリー乗車券を1000円(通常平日1200円、土休日1500円)に割引して販売しています。 ぜひ、皆様、令和の時代も昭和の旅が楽しめるいすみ鉄道で楽しい思い出を作ってみてはいかがでしょうか。 親子で出かけると、子供の目から見てお父さんが輝いて見える。 それが昭和の旅の効果です。 北陸新幹線の糸魚川駅で記念館に保存されているキハ52(筆者撮影) 2010年にJR大糸線(糸魚川-南小谷)で最後まで活躍して引退したキハ52は3両いましたが、そのうちの1両は地元糸魚川市で記念館を作っていただききれいな姿で保存されています。 もう1両は岡山県の津山駅構内の津山まなびの鉄道館で、やはり鉄道近代化の代表的ディーゼル車両として大切に保存されています。 いすみ鉄道で現役で走るキハ52は、相方のキハ28(昭和39年製、現役最後の国鉄急行形の1両)とともに博物館的価値がある車両です。 今回のクラウドファンディングは、そういうものの価値のわかる皆様方からの全国的ご支援をいただいて実施したものです。 もう1両、国吉駅構内で保存されているキハ30形の塗装作業は7月中旬から開始する予定です。 ご支援をいただきました皆様、本当にありがとうございました。 なお、記念乗車券、1日フリー乗車券の割引、列車の運行についてはいすみ鉄道のホームページにてご確認ください。

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