からかい 上手 の 高木 さん 下 の 名前。 からかい上手の高木さん西片の本名をネタバレ考察!本編中に名前は出てきた? | マジマジ情報局

#5 大学生なのに(元)高木さん!?

からかい 上手 の 高木 さん 下 の 名前

からかい上手の高木さん短編小説。 俺と高木さんは3年へと進級した。 高木さんと一緒にいられるのも、あと一年。 来年の春には高木さんが居なくなる。 俺にとっても大切な一年間だ。 そして今回もまた、俺は高木さんと同じクラスになる。 3年間も同じクラスになるのは本当に奇跡的な事だ。 ー そして進級してからの初登校の日。 新しい教室に足を踏み入れた俺は、いきなり背後から誰かに声を掛けられた。 「西片、おはよう。 」 思わず俺は後ろを振り返る。 すると、俺の目の前に、高木さんが白い長袖のセーラー服を着て立っていた。 その高木さんの姿を見た俺は、いつもの通りに朝の挨拶をする。 「おはよう。 高木さん。 」 すると高木さんは俺の顔を見つめながら話した。 「ねぇ、西片。 今回もまた、一緒のクラスになったね。 今年最後の一年間、よろしく。 」 それを聞いた俺はなんだか恥ずかしくなり、高木さんの目線を外しながら話した。 「う、うん。 よろしく…」 高木さんに朝の挨拶を済ませると、俺は新しい教室の席へと座る。 今回もまた、俺と高木さんは教室の一番後方で、机を一緒に隣り合った席だった。 これで3年間、俺と高木さんは同じ隣り合った席になる。 本当に奇跡的な事だ。 ちなみに今回の席の配置は、高木さんが教室の後ろの扉に近い廊下側の席で、俺は外の窓際側に近い、左横の席だった。 この席の配置は、一年の時の席替えで経験している。 高木さんも、新しい教室の席へと座ると、さっそく俺に話し掛けてきた。 「ねえ、西片。 」 高木さんに話しかけられた俺はピンとくる。 "高木さん。 さっそく、俺をからかいにきたのか?" 俺はからかわれるのを警戒しながら、高木さんの方に顔を向けて話した。 「なんだい?高木さん。 」 ー その時、俺の左横の席から誰かの声が聞こえてくる。 「西片くん。 おはよう。 」 その声に思わず反応した俺は、顔を左の席の方に振り向いた。 すると、そこにはひとりの女子生徒が座っている。 女子生徒は俺の顔を見つめながら微笑んでいた。 微笑んでいる女子生徒は、黒髪のフワッとしたボブヘアーで、黒い瞳の目がクリッとした、可愛い印象の女の子だった。 " あれ?誰だっけ?" 俺の名前を呼び、俺の顔を見つめて微笑んでいる、この女子生徒を俺は誰だかわからなかった。 俺はドギマギとしながら話し掛ける。 「おはよう。 えっと…誰だっけ?」 「えっ、西片くん。 私を知らないの?1年から2年まで西片くんと一緒のクラスだったんだよ。 」 女子生徒は驚きの顔を見せながら俺に話した。 「1年から2年まで、俺と一緒のクラスだった…?」 「もしかして、西片くん。 2年間も一緒のクラスだった私を覚えてないの?三原だよ。 」 「三原…」 どうしても俺は思い出せない。 そもそも俺は、高木さんと、中井くんの彼女の真野さんしか女子生徒は知らないのだ。 他の女子生徒は話しかけられた事もないし、自分から話しかけた事もない。 それなのに、この三原という女子生徒は俺を見つめながら話しかけてきた。 「三原さんか…ごめん。 覚えてない…。 」 「そうか…西片くんは私を覚えてないんだね…それだけ私は影が薄かったんだ…。 」 俺の話しを聞いた三原という女子生徒はガッカリとした顔をする。 すると、高木さんが明るい笑顔を見せながら、三原という女子生徒に話しかけた。 「あっ、三原さん。 おはよう。 」 だが、三原という女子生徒は高木さんの方には振り向かず、顔を正面に向きながら、素っ気ない感じで高木さんに返事を返した。 「おはよう。 高木さん。 」 それを見た俺は違和感を感じる。 "アレ?三原さんは、もしかして、高木さんの事を嫌っているのか?" 俺は右横にいる高木さんの方に振り向く。 すると、三原という女子生徒の素っ気ない返事を聞いたせいだろうか。 高木さんはちょっと顔に苦笑いを浮かべていた。 ー そして、朝の朝礼が終わり、一時限目の授業が始まった。 一時限目の授業はあの、俺のクラスの担任で、怒らしたら怖い英語担当の田辺先生の授業だった。 (英語が担当なのに何故か、体育会系のジャージー姿。 俺はこの田辺先生から目をつけられている。 今回も授業中に騒いだら、また、教室の掃除を俺一人でさせられるかも。 そう思った俺は、ピンと背筋を伸ばし、真面目に授業に集中した。 だが、真面目に授業を受けている俺に、高木さんは容赦なくからかいにくる。 俺にとっては一番の弱点、わき腹を高木さんはツンと指で刺したのだ。 俺はわき腹を指で刺された事で思わずこそばゆさを感じ、大きな声が出そうになった。 大きな声が出そうなのを我慢した俺は、高木さんに声をひそめながら話す。 「やめてよ、高木さん。 「先生!高木さんが先ほどから、西片くんが勉強をしているのを邪魔しています!注意してください!」 三原という女子生徒は高木さんを指差しながら大きな声で話す。 それを聞いたクラスメイトは高木さんに注目した。 田辺先生は頭を掻きながら、座っている高木さんに向かって質問した。 「本当か、高木。 西片の勉強の邪魔をしていたというのは。 」 「・・・・」 高木さんは先生の質問に何も答えない。 クラスメイトは相変わらず高木さんに注目していた。 「立て!高木ーっ!」 田辺先生は黙って座っている高木さんに大きな声で叫ぶ。 その田辺先生の声を聞いた高木さんは静かに立ち上がった。 「もう一度聞く。 お前は西片の勉強を邪魔していたのか?」 高木さんは顔を下にうつむきながら先生の質問に答える。 「・・・はい。 」 「そうか。 高木、後でちょっと職員室に来い。 」 ー その時、俺の心情はちょっと複雑だった。 確かに、高木さんは、俺が真剣に授業を受けているのを邪魔していた。 普通だったら、高木さんが先生に怒られるのは俺としては喜ぶべきなのに、なんでか俺は素直に喜べない。 それどころか、俺の心が痛んでくる。 女の子が怒られる姿を見るのは、俺としては嫌な気分になる。 ー 高木さんは、黙って椅子に座ると、机の上にあるノートに目を落とした。 心配になった俺は高木さんに声をかける。 「高木さん、大丈夫?」 だが、高木さんは俺の方には振り向かず、黙ってノートを取り始めた。 それを見た俺は、また、高木さんに声をかける。 「高木さん、」 その時、左の席に座っている三原さんが俺に声をかけてきた。 「ねぇ、西片くん。 」 声をかけられた俺は、思わず左の席に振り向く。 すると、万年の笑みを浮かべながら俺を見つめている三原さんの顔がそこにあった。 「西片くん。 良かったね。 これで安心して、授業が受けられるよ。 」 それを見た俺は、思わずゾクッとする。 この三原という女の子、なんだかヤバイ感じがする。 ー 職員室に呼ばれた高木さんは、コッテリと田辺先生に叱られた。 そして、その日の放課後。 誰も居なくなった教室に、高木さんはひとり、箒を持って立っていた。 田辺先生に叱られた高木さんは、ひとりで教室を掃除するように言われたのだ。 本来なら、俺が教室の居残り掃除をさせられていたのだが、今回は珍しく高木さんが居残り掃除をさせられている。 それを見た俺は、懸命に掃除をしている高木さんに声をかけた。 「高木さん。 」 だが、高木さんは俺の方には振り向かず、黙って掃除を続けていた。 それを見た俺は、教室にある掃除箱から箒を持ってくると、高木さんと一緒に掃除を始めた。 俺が箒を持って掃除をやり始めた事に、高木さんは黙っていた口を開く。 「あっ、西片。 別に掃除を手伝わなくてもいいよ。 私ひとりで教室の掃除をするように言われたから。 」 「いいんだよ、高木さん。 俺が居残り掃除をしている時、高木さんは俺の掃除を何度も手伝ってくれたから。 」 それを聞いた高木さんは、いつもの明るい表情に変わる。 「ありがとう、西片。 」 「う、うん。 それより早く掃除をして、俺と一緒に帰ろう。 」 「わかった。 ねえ西片。 帰る時、西片をからかってもいい?」 「怒るよ!高木さん!」 「あはははーっ!」 いつもの高木さんに戻った事で俺は安心する。 ーー だが、高木さんと俺は知らなかった。 廊下側から俺と高木さんが教室にいるのを睨みつけながら観ているひとつの影を。 「高木さん、貴方だけは絶対に許さない!私の西片くんを取ったのは絶対に許さない!!」 その影は、爪を噛みながら凄い形相で高木さんを睨んでいるあの、三原という女子生徒であった。 ー しかし、俺と高木さんはそんな事は知らず、ふたりで楽しく居残り掃除を続けていた…。

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【からかい上手の高木さん】必見!高木さんの名シーンをご紹介!

からかい 上手 の 高木 さん 下 の 名前

「ちょっと、起きてよ。 」 「…えぇ……。 」 眠気の淵から聞こえる微かだけど、耳の奥までしっかり届く聞きなれた声。 うっすらと開けようとした目に飛び込む光に思わず布団を被って遮った。 「うぁっ…眩し…。 」 「だめだよー、布団被っちゃぁ、よっと!」 バサアァ! 布団を思いきり引っ張られて虚しく体から剥がされた。 布団の温もりが消えて、代わりに冷たい部屋の外気が体を包む。 「ん~っ……。 」 片腕をおでこに当てて光を遮りながらゆっくりと目を開けるとベット脇にさっきまで被っていた布団を持って見下ろす誰かがいる。 綺麗な茶髪をおでこで分けて後ろ髪に結び、にっこりと笑顔でこっちを見下ろす女性。 「おはよう。 おとうさん。 」 [newpage] 「た…高木さん…!?」 目の前の光景が信じられない。 昨日まで独り暮らしだったはずの部屋に高木さんそっくりの綺麗な女性が立っていて自分のことをお父さんと呼んでいる。 「え~、どうしたの?突然私の旧姓なんか。 懐かしいね~。 」 あんぐりしているはずの自分に対して高木さん 多分本人 はクスクス笑いながら手慣れた手つきで布団を軽く畳んでベットに置いた。 「なんで高木さん俺の部屋にいるの!?」 「まだ寝ぼけてるの? もう朝ご飯できてるからパジャマのままでいいから来て!」 そう言って自分の袖を掴んで体を引き起こそうとしてきた。 「いや、ちょっと…、ちょっと待って!」 体に力を入れ、引き起こす力に逆らってベットに再び座ろうとした。 「ちょっ!? きゃっ!」 ボスンっ! しっかり袖を掴んでいたのか、そのまま力負けして高木さんが倒れ込んできた。 そのまま押し倒されてベットに倒れた。 ちょうど高木さんが両手で踏ん張って腕立て伏せのポーズになり、その下に俺がいる。 今まで経験したことがないほどの近さで高木さんが目の前にいる。 高木さんから垂れた長い髪が自分の頬や鼻をくすぐり、微かなシャンプーの香りがした。 高木さんは一瞬きょとんとした顔をしていたが、少し頬を赤くすると笑顔に近い感じで微笑んだ。 「なに?私までベットに引き込んで…。 もしかして…、昨日の夜だけじゃ…足りなかった?」 「えっ…、」 「フフっ。 はい!それじゃあいい加減起きる!」 腕で反動をつけて起き上がると今度は両手を掴んで一気に引き起こしてきた。 「はい! 気を取り直してご飯!」 何も分からないまま背中を押されて寝室をあとにした。 [newpage] 「はい、お父さん。 ご飯これぐらいでいい?」 「あ、ありがとう。 」 茶碗を渡すと自分のぶんも手早く盛って高木さんは自分の向かいの椅子に座った。 「はい!じゃあ、いただきます!」 「…いただきます…。 」 「…ねぇ、高木さん。 」 「もお~。 ちょっとそれやめてよ…。 よそよそしくて嫌だよ。 」 「え、あ、 ごめん。 」 ますます分からない…。 もしかして高木さんからかっているのか? だとしたら今までの俺の人生で一番手の込んだイタズラだ。 「この前決めたでしょ。 名前は恥ずかしいから、私のこと"お母さん"って呼ぶって。 」 相変わらず高木さんはごく自然に接してきた。 呆れたような、照れ隠すような笑顔で向かいで味噌汁をすすっている。 なんなんだ高木さん!? これが演技なら宝塚級だよ…。 でもすごくこの環境がしっくりときてしまった。 髪の毛を後ろに束ねて、ピチッとした黒い長袖の服を纏い、細い体のラインがくっきりと浮き出る高木さん。 まるで…、ふ、夫婦のようだ…。 「た、高木さん…。 あ、いや、お母さんは俺の…お、お、奥さん…なの?」 「え~、もしかしてまたイタズラ? 今度は記憶喪失みたいな感じ?」 「いや、違くって…。 」 「じゃあゲームしようか? ご飯食べ終わるまでにお父さんが私のことを"高木さん"って呼んだらお父さんの負け。 言わなかったら私の負け。 」 「え、いや、…ああ! いいよ!」 よく分からないが、勝負には負けられない。 要は高木さんを"高木さん"と呼ばなきゃいいだけだ。 「お父さんって中学の時からからかうと反応が面白いよね。 」 「!?、それは!高木…!?」 「ん~? なあに?」 「い、いや、それはお、お母さんが…。 」 危ない、危ない…。 さっそく負けるところだった。 くそ~、高木さんまたニヤニヤとして~。 は、反撃しないと。 何か言わないと。 「お、お母さんの朝ご飯は美味しいね。 」 「んー、お父さんの胃袋を掴むのはお嫁さんの勤めだからね~。 」 頬杖をついて高木さんがこっちをじっと見てくる。 「ほら~。 このハッシュドポテトは私の手作りなんだよ~。 意外と作るの大変だったんだから。 」 そう言いながら一欠片をフォークで刺すとこっちに押し付けてきた。 「ほら、お父さん…。 あ~んして。 あ~ん。 」 「いや、お母さん。 それはちょっと…。 」 高木さんは自分が食べさせようとしているのに自分の唇を舌で舐めて、口を半開きさせて吐息を漏らすように"あ~ん"と繰り返す。 「いつも喜んで口を開けてくれるじゃない。 恥ずかしがらなくていいんだよ…。 ほ~ら、あ~ん。 」 フォークを押し付ける力が強くなる…。 「や、」 「止めてよ!高木さん! ……あ、」 「今、"高木さん"って言ったね。 」 「え、えっと。 これは…。 」 「それじゃあ罰ゲームね。 」 高木さんは立ち上がるとテーブルから回り込んですぐ隣に立った。 「罰ゲームは…、私とキス…すること。 」 「ええっ!?」 ちょっと待って高木さん!? それは、それはやりすぎだよ!? 「いや、高木さんそれはイタズラでもいきずきじゃないかな?」 「また…、高木さんって言った。 寂しいんだよ。 お父さん。 まだ私を"高木"って呼ぶの? 私ももう…西片…なんだよ。 」 高木さんがそっと肩に手を添えて顔を近づけてくる。 「いや、止めて高木さん…。 」 「だめ。 もう遠慮なんかしないんだから。 」 顔が近づく。 さっきのベッドの距離よりも、今までの経験よりも、どこまでも近く、近く…。 「高木さん!ちょっと待って!」 耐えきれず高木さんの体を思いきり押した。 その反動で椅子ごと体が後ろに倒れる。 ゴッツーン!! 「いった!」 後頭部の強い衝撃に目が一気に見開かれた。 視線の先には見慣れた部屋の家具が逆さまに広がる。 頭に血が昇る感覚がする。 体が思ったように動かず、もがくと全身が一気な横に倒れた。 「か、体が…。 」 そのまま転がるように床に腰かけて周りを見ると、いつも通りの部屋の景色が広がる。 いつもと変わらない。 でもさっきとは全く違ういつも。 果たしてあれは、からかいだったのか、妄想だったのか。 恐らく一生答え合わせできないであろう問いを残されたような気がしてならなかった。 [newpage] 大学生でもからかい上手の高木さんシリーズ を読んでくださった皆様。 はじめましてうなっぴーと申します。 早くもシリーズ5作目。 これまでのたくさんのいいね。 ブックマーク、コメントありがとうございます! 今後ともご愛顧いただけたら嬉しいです。 原作でもスピンオフでも進展しそうでしない二人の関係。 私もできるだけ忠実に作っていけたらなと思います。 こんなストーリーを読みたい!こんな風にしてほしい! ご意見がありましたら、コメントしていただけたら精一杯応えさせていただきます! また、マイピク申請もありましたら必ずチェックしたいと思いますのでよろしくお願い致します! では今回はこのあたりで失礼します。

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【悲報】「からかい上手の高木さん」アニメ化企画動いてなかった!

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入学式、あの人が私のハンカチを拾ってくれた日から、丁度1ヶ月が経ったぐらいだろうか。 まだあの人のことを【くん】付けで呼んでいた頃の私は、ゴールデンウィークの休日に晩御飯の買い物をしに近所のスーパーへ足を運んだ。 「あ」 スーパーに入ろうとした時、隣の本屋さんのガラス扉越しから西片くんの姿が見えた。 私はそれを見て、急いでいる理由もないし、せっかくだから声を掛けようとも思ったけど。 「あ」 よく見ると、隣に2,3人同じ学校の同級生の男子がいた。 普通に友達と出掛けてるんだなと思ったので私は (いいや) となってスーパーの買い物を優先した。 しばらくして買う物を決めてレジを済まし、買った物を袋へと積めてスーパーを出たその時だった。 「あ」 「あっ」 西片くんとばったり会った。 「西片くん」 「こ、こんにちわ・・」 「うん、こんにちわ」 普通に挨拶をして帰ろうかなとも思ったが、少し気になったことがあった。 「さっきの友達は?」 「み、見てたの! ?」 どうして驚いてるんだろう 「うん、スーパーに入る時チラッと見えたの、一緒に遊んでるんだと思ってたんだけど?」 「いや、あいつらとは偶然会っただけだよ・・・」 「そっか」 偶然会った、つまり西片くんは元々1人で本屋にいたってことになるのかな? 別に聞く必要はなかったんだけどつい 「何買ったの?本」 聞いてしまう。 この時の私は、本当に本の中身なんて対して興味もなかった、筈なんだけど、どうしてか聞いてしまう癖があった。 【彼に対して】だけ 「え! ?な、なんだっていいでしょ・・・」 言いたくないのか、尚更気になっちゃうなぁ。 「・・・エッチな本?」 「ち、違うよ!!! 」 「あははは、顔赤いよ西片くん」 これ、この良いリアクション! これがたまらなく癖になっていた。 不思議と沢山見たいなと思っていたのだ。 「じゃあ、オレ帰るよ! じゃあ・・・」 教えてくれぬまま帰ろうとした彼を止めようと1歩踏み出して「待って! 」と言おうとした瞬間だった。 ビリビリ 「あっ! 」 「え?」 手に持っていた袋がやぶけて中に入ってた物が足元で散乱してしまった。 凄くテンションが下がった。 「あぁもう、最悪」 幸い、卵のような割れやすい物などは買ってなかったので、商品が駄目になったという程ではないが、また袋に物を入れる作業から入るのか・・・と良い気分にはどうしてもなれなかった。 その場をしゃがんで散乱した物をとりあえず一箇所に集めようとしたその時だった。 「あの、なんかごめん・・・手伝うよ」 「え?」 驚いた。 彼は何も悪くない、私がちっとも袋の負担のダメージを気にせず自分で自爆しただけなのに、それを自分の非だと思ったのか、スーパーから新しい袋を持ってきて一緒に落し物を拾ってくれたのだ。 「ありがとう・・西片くん」 もちろんお礼を言った。 「いや、別にいいよ、半分オレのせいみたいなもんだし・・」 どこが?とも思ったけど、この時ぐらいだろうか 彼はとても優しい人なんだなって思えたのは。 「優しいね、西片くん! 」 「や! 優しくなんてないよ・・」 あ、照れてる。 でも今回は素直に 「また、だね?」 「え?何が?」 「落し物、拾ってくれたの」 「ぅ・・・」 彼に感謝することにした。 「で、何買ったの?」 「も、もういいでしょ!! じゃあね! 」 「高木さん! 」 「うん、また明日ねー」 そう 私は高木、彼は隣の席の西片くん。 入学式、私が落としたハンカチを彼が拾ってくれたのを機に喋るようになって、話してると面白いからついついからかってしまうようになったのだ。 でも、まだそれから1ヶ月しか経ってなくて、彼に特別な感情を持つことなんてあるはずもなかった。 ただ ただ 【ちょっと、気になるだけ】 それから少し時が流れ、5月の半ば頃 もうそろそろ学年全員の顔を見て、名前を知って、大体の仲良しグループが作られていくであろう、そんな時期だった。 私は入学式の日、その日私に初めて声を掛けてくれたポニーテールの友達(Sちゃん)と隣のクラスに遊びに行き、自然な流れで会話の輪に入った。 「やっほー高木さん、Sさん」 「おはよーAちゃん」 「何の話してたの?」 そのグループは私とSちゃんを入れて総勢7人と結構な数で話していた。 なんの話をしてたかと言うと 「そろそろ好きなる男子とか出来たんじゃないの!! って話しててさぁ・・」 「とか言ってるけどユカリちゃん別にいないよね」 「ミナうるさい! 」 「じゃあミナはいるの?」 「いないよー」 「知ってた」 彼女ら3人は同じクラスの天川さん、日比野さん、月本さん、入学早々仲良くなって有名な女子トリオだ。 そして残りの2人は隣のクラスにいるAちゃんとBちゃん。 どうやらこの2人を中心に話は進んでいるようだった。 「Sさんと高木さんって、好きな人もう出来た?」 話の流れが思ったより速かった。 私は全然動揺とかしなかったけど・・・ 「え! ?いないよいないよ! まだ男子の友達いなくてさーあはは・・」 隣の子はそうでもなさそうだ。 「高木さんは?」 「え?」 今度のターゲットは私に絞られる。 「いない?」 答えは 「いないよ」 凄く自然な流れで言った。 だってそうだもん、いないんだから。 そう私は思ってたんだけど 「え! ?」 「え! ?」 「え! ?」 天川さん達が思ったよりも驚いていた様子を見てそっちのほうに動揺してしまった。 「えぇ?なんで驚いてるの?私好きな人出来たことないからわかんないよー」 そう、私は幼稚園、小学校、そして中学に入ってからこの1ヶ月まで、好きな人というのが出来たことがなかった。 つまりは、恋をしたことがなかった。 「へー高木ちゃん好きな人出来たことなかったんだー」 隣のSちゃんがとても驚いていた。 「うん、告白は、何回かされたけど・・ね」 ちょっとだけ照れながら私は答える。 「小学生の時?」 「へー、で、付き合ったの?」 続いてAちゃんBちゃんも流れに乗ってきた。 「んーん、悪いけど、全員断ったの」 「えーなんでー?高木さん可愛いのに、モテモテだったでしょー」 「全然そんなんじゃないよー」 「どうして全員振ったの?」 「え?だって」 私に好意を寄せてくれている。 それは正直に嬉しい。 でも、その時の私は「だから何?どうすればいいの?」それ止まりだった。 あなたが私のこと好きになっても私は別にあなたのこと好きではないよ?って感じだったのだ。 その時の私は。 と、そう皆に説明する。 「高木さん、ちょっと冷たくないー?」 「うん、私多分ちょっと意地悪な性格だからさ、はは・・」 「告白された中にちょっとでも気になる子はいなかったの?」 うん、いないよ、そう答うようとした時だった。 「どうしたの?高木ちゃん?」 「え?ごめんSちゃん、なんでもないよ」 なんなんだろ今の 「でもさ、高木さんの言葉のままだとさ、仮に高木さんに好きな人が出来たとしても、その子が高木さんのこと好きじゃなかったら高木さん納得しないんじゃないの?」 そう言われると、あー確かに、と思った。 「そう、かなー?少なくとも両想いじゃないと、なんか上手くいかない気がするし、私はそっちのタイプなのかな?」 「え! ?高木さんの攻略むずっ、男子マジガンバ」 「じゃあ高木さんに好きな人が出来たら、その人の気を引こうとは思ってる?」 考えたことなかった。 そんな時、話の内容がほんの少し脱線する。 「でさー、この学年でイケメンの男子って誰だと思う?」 「んーあんまパッとするやついないよねー」 あー、顔の話か、となって少し興味のない表情になってしまっていた。 だって私、顔よりは中身だと思ってるから、私には本当に興味のない話だったのだ。 それどころか、生まれつきの顔の評価をするのって、気持ちはわからなくもないけど、私は少し嫌いだった。 それと、影で人の悪口を堂々と言う人って、私は嫌いなんだなって この時分かった。 「高尾とかマジ無理じゃね?」 「木村とかマジ論外っしょ」 「ソリ」 「中井君は?結構かっこよくない?」 「あーあれは駄目、真央ちゃんって子がアピールしてるっぽいよ」 「えーマジかー」 ほら、やっぱり、誰がかっこいい?って話になると、必然的に誰かが悪い対象となって比較されてしまう。 そりゃあ私も女子だし、可愛くないものより可愛いものが好き。 だからかっこいい方がいいでしょ?って理屈は分からなくもないけど 嫌いなものは、嫌いだな 「西片ってやつもなんか無理じゃね?」 「あー分かるー何考えてんのかわかんないし、たまにニヤニヤしててキモいよねー」 「絶対彼女できないよねーあいつ」 「「ねー」」 この時、私は学習した。 友達は、選ぼうって 「ごめん、トイレ」 「あ、うん、いってらー」 「なんか、高木さんの顔、怒ってなかった?」 「え?気のせいじゃない?」 そうして私は、その場を去った。 なんか非常に、ムカついてしまったからだ。 トイレなんてもちろん嘘だ。 私は、どこ歩いてるんだろう。 ただ、もうこれからAちゃんとBちゃん、2人と話すことはないだろうなって決めた。 「高木ちゃーん! 」 「え?」 後ろを振り向くとSちゃんが後を追いかけて私の方まで走ってきた。 「トイレと全然違う方向行ってるからどこに行くかと思えば、どうして運動場になんか出てるの?」 え? あ 風が私の髪を靡いた。 私は気付かず外まで歩いていた。 「ねぇ」 「なに?」 Sちゃんが凄い心配そうな顔をして聞いてきた。 「どうして、あんなに怒ってたの?凄い顔してたの見て日比野さん達、凄い驚いてたよ(何故か天川さんだけニヤニヤしてたけど)」 「え?私、そんな顔してたの?」 いや、気分が悪かったのは事実だった。 でも顔に出すほどだとは思わなかった。 いや、思えなかった。 そもそも私、なんで不快になっちゃったんだろう、思い出そうとする。 確か、彼女らが誰かの文句を言っていた気がする。 「いや、私、多分そんなんじゃないよ」 そう、彼をからかうと面白い、ただそれだけ・・ あと、優しいし、すぐ照れるのも、ちょっと可愛いし 私は彼といるのがちょっと楽しくなってきているだけであって もっと彼の隣にいてみたいなって・・・ え? これ? これが そうなの? 「高木ちゃんも素直じゃないねー」 「な、なにが?」 次の彼女の言葉を聞いた瞬間、物凄い風がふいた。 その風は、私の心の中のモヤモヤを吹き飛ばしてくれた瞬間でもあった。 「好きなんでしょ?」 「好きなら好きって言えばいいのに」 そうして私は、恋を知る。 「ふふ、高木ちゃん、顔真っ赤だよ! 」 「・・・・ぇ?」 私は両手を頬に当て体温を確認する。 熱い、こんなに顔が赤いのは初めてだ。 「あの子が何が好きだとか、何に興味あるとか知りたがる日とかあったでしょ?」 「・・・」 あった。 「ベタ惚れじゃん・・・」 「・・・」 ねぇ 私は気になった。 何も知らないから。 「これって、告白するべき、なのかな?」 今思うと、自分が思った以上に恋愛が下手だなって分かった。 「いやいやいや!! 流石にそれはどうかと思うよ! ?まだ彼のことなにも知らないんじゃないの! ?」 そう、まだあれから1ヶ月、分かっているのは、彼がとても優しい人、ただそれだけ。 じゃあ、どうすればいいの?好きだからどうしろって言うの? 彼は私のこと好きじゃないのかも知れないんだよ? この時、無性に怖くなった。 彼が私のこと実は嫌ってるんじゃないかって。 「いつも通りでいいんじゃない?」 「え?」 答えは意外にもすぐ出た。 いや、教えてくれた。 」 気付けば私は夢中になっていた。 それはいったい何?気休めでも良い、彼に少しでも近づける方法 それは・・・ 次の日 私は新品の消しゴムを買った。 カバーを外して、その消しゴムに書いた。 何を書いたって? ふふ 気になる? 言わないけどね! あ、彼を見つけた、挨拶しないと 「おはよー! 」 【西片!

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