パニック障害 金山。 パニック障害

パニック障害(不安神経症)の症状!涙が止まらないのはなぜ?原因と対処法

パニック障害 金山

パニック障害・不安障害 突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。 このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。 そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。 とくに、電車やエレベーターの中など閉じられた空間では「逃げられない」と感じて、外出ができなくなってしまうことがあります。 パニック障害では薬による治療とあわせて、少しずつ苦手なことに慣れていく心理療法が行われます。 無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。 周囲もゆっくりと見守りましょう。 「パニック障害・不安障害」とは 原因不明の死にそうな苦しさ 他人にはわかりにくい不安で悩んでいるなら 突然胸が苦しくなり、鼓動はまさに「早鐘を打つ」状態。 冷や汗で背中はぐっしょり。 「死んでしまうかも…」そんな不安に襲われながら救急車で病院に運び込まれるけれども、どこを調べても体には異常はなく、そのうちに、あれほど苦しかった症状が溶けるように消えている。 そんな発作を何度も繰り返し不安はつのるばかりなのに、誰もわかってくれない。 このページに来た方は、そんな思いを経験してきたのではないでしょうか。 パニックは死の危険から生き延びるために準備されている反応です 火事や地震など、突発的な生命の危機に直面した時、多くの人はパニック状態に陥ります。 鼓動が早くなり、血の気がひいて冷静に物事が考えられなくなって、大声で叫びだしたいような気分に襲われます。 胃の中のものを吐いてしまうこともあります。 じっとしていられなくなり、やみくもに走りだすこともあります。 こうした反応はいずれも、敵や災害から逃げるために有利なもので、体に備わった生き延びるためのプログラムです。 ところが人によって、なんでもない時にパニック状態のような反応が起きることがあります。 命の危険がないのに、まるで命が脅かされているような不安や恐怖を感じ、体にもパニック状態でみられるような症状が起きるのです。 これをパニック発作といいます。 どんなに検査しても異常は見つからないとしたら 何もきっかけがない時にこうした症状が起きると、人は皆、心臓や胃や気管支などの病気を考えます。 実際、パニック発作は心筋梗塞などの症状によく似ています。 そのためはじめは、循環器や呼吸器や消化器を受診することになります。 死にそうに思える症状に直面するため、多くは救急車で病院に運ばれます。 もちろん、こうした症状を訴える人の多くは本当に心臓や胃などに異常がある人です。 ところが、どんなに検査しても内科的な異常がまったく見つからない人も少なくないのです。 そういう人は、もしかしたらパニック障害かもしれません。 パニック発作で死ぬことはありません 他に悪いところがないといわれても、生命の危機に直面したような発作が何度も起きれば、「この発作のせいで死んでしまうかもしれない」と心配になってしまうものです。 でも、パニック障害の発作で死ぬことはありません。 狼少年ではないのに パニック障害では基本的にパニック発作を何度も繰り返します。 はじめは心配していた家族や友人や職場の人たちも、どこにも異常がないとわかるとだんだん「またか」「気のせいなのに大騒ぎをする」といった顔をするようになります。 まるで狼少年の話のようです。 本当はとても痛くて苦しくて不安なのに、誰からも理解されないことは、つらいことです。 100人に1人? パニック障害は決して珍しい病気ではありません。 一生の間にパニック障害になる人は100人に1~2人といわれます。 例えれば、新幹線普通車の1車両に少なくとも1人か2人はパニック障害を経験するかもしれないということになります。 最近では、もっと多くの人がパニック障害になるという報告もあります。 また、男性よりも女性に発症しやすいということもいわれています。 パニック障害・不安障害のサイン・症状 パニック発作・予期不安・広場恐怖はありますか パニック障害は、パニック発作から始まります。 はじめはパニック発作だけですが、発作をくりかえすうちに、発作のない時に予期不安や広場恐怖といった症状が現れるようになります。 また、うつ症状をともなうこともあります。 パニック発作 予期されないパニック発作を繰り返していますか 繰り返される「予期しないパニック発作」は、パニック障害の特徴的な症状です。 「予期しない発作」とは、状況などに関係なく起きる発作のことをいいます。 したがって、寝ている時に発作が起きることもあります。 パニック発作はパニック障害でなくてもみられます。 たとえば閉所恐怖症の人が狭い場所に閉じこめられたりした時にはパニック発作を起こすことがあります。 ただしこれは特定の状況に直面した時に起きる反応で、パニック障害でみられる「予期しない発作」ではありません。 予期不安 「また発作が起きるのではないか」という不安をいつも感じていますか パニック発作をくりかえすうちに、発作のない時も次の発作を恐れるようになります。 「また起きるのではないか」「次はもっと激しい発作ではないか」「今度こそ死んでしまうのでは」「次に発作が起きたら気がおかしくなってしまう」といった不安が消えなくなります。 これが「予期不安」で、パニック障害に多くみられる症状です。 このほかにも、いつ発作が起こるかという不安のあまり、仕事を辞めるなどの行動の変化が起きるようになるのもパニック障害の症状のひとつです。 広場恐怖 そこに行くと発作が起きそうな気がする、苦手な場所はありますか 発作が起きた時、そこから逃れられないのではないか、助けが得られないのではないか、恥をかくのではないか、と思える苦手な場所ができて、その場所や状況を避けるようになります。 これを「広場恐怖」といいます。 苦手な場所は広場とは限りません。 一人での外出、電車に乗る、美容院にいくなど、人によって恐怖を感じる場所は様々です。 広場恐怖以外に、外出恐怖、空間恐怖ということもあります。 広場恐怖が強くなると仕事や日常生活ができなくなり、また引きこもりがちになるので友達との人間関係にも影響が出てきます。 一人で外出できなくなるので、人に頼っている自分自身を情けなく思う気持ちも強まっていきます。 広場恐怖をともなわないパニック障害もありますが、多くの場合広場恐怖がみられます。 パニック障害の治療法 パニック障害の治療には• 薬による治療• 精神療法的アプローチ があります。 薬による治療 治療の目的 薬物による治療の目的には、「パニック発作を起きなくさせる」ことが第一目標で、次いで「予期不安や広場恐怖もできるだけ軽減させる」も目標になります。 よく使われる薬 一般に、最初に使われる薬はSSRIをはじめとする抗うつ薬と抗不安薬の一種であるベンゾジアゼピン系薬剤です。 量と回数 これらの薬の効果は人によって違うため、効果を確認しながら増減したり薬を変更したりする必要があります。 正しく効果を確認するためには、医師が定めたとおりの量と回数を守って服用してください。 パニック障害は薬物療法が効果を発揮しやすい障害です。 「薬に頼らず気持ちだけで治す」というのは得策ではありません。 不安や疑問は医師に相談 薬を服用することや治療全般に不安や疑問がある場合は、遠慮せずに医師に相談して解決するようにしましょう。 精神療法的アプローチ パニック障害では、薬物治療に加えて精神療法の併用が重要です。 とくに、認知行動療法という治療法は、薬による治療と同じくらいパニック障害に治療効果があることが認められています。 薬が効き始めて発作が起こらなくなってきたら、苦手だった外出などに少しずつ挑戦することも治療の一環になります。 ただ、無理は禁物なので医師やカウンセラーと相談しながら、一歩一歩ゆっくりと前進していくつもりでとりかかってください。

次の

パニック障害を呼吸法で克服できる?

パニック障害 金山

なので、最近になって症状が顕著化したというだけでは、パニック障害の扱いを受けられないこともあるので注意してください。 障害者手帳を取得できるケース パニック障害は、神経症に分類される病気です。 なので、神経症で苦しんでいる人であれば、生活に支障が出ているということで、障害者手帳を得られるようになります。 ただし、あくまでも生活で苦しんでいる人であれば、障害者手帳を得られるようになっているだけです。 前述のように、パニック障害は神経症に分類されているため、障害者手帳を得られる可能性が高いのですが、症状によっては評価が変動し、その影響で障害者手帳を得られないこともあります。 なので、まったく生活で支障が出ていないという場合は、あえて状況を観察してから、状況を冷静に分析して障害者手帳の申告を行うようにしましょう。 また、高確率でパニック障害のため、障害者手帳を得られるケースも存在します。 それは、パニック障害以外の次のような病気に悩んでいる人であれば、併発症が存在するのであれば・・・ということで、障害者手帳を得られる可能性が高まるのです。 神経症に分類される病気で、且つパニック障害と一緒に発症していることが多い病気では、強迫性障害、社交不安障害、PTSD・・・という障害が存在します。 補足となりますが、これらが該当しないという場合は、次のような障害を患っていないかチェックしてみると良いでしょう。 摂食障害、適応障害、解離性障害、睡眠障害・・・も、実を言うと神経症として判断してもらえる病気で、且つ併発症として有名な病気です。 特に、パニック障害にかかってから、摂食障害にかかる人は多く、女性の場合は顕著にこのような障害に悩まされる傾向にあるのです。 もしくは、近年では神経症と認められやすくなった睡眠障害で、併発症に悩んでいるという状況を作り出しましょう。 睡眠障害の利点は、なんといっても体調が睡眠の質により悪化しているケースです。 睡眠障害は基本的に申告制に近い病気なので、毎日しっかりと眠れていないことを医師に伝えるだけで、睡眠障害も患っているという診断をもらえることがあります。 意外なことで取得が難しくなってしまうケース 障害者手帳ですが、意外なことで取得が難しくなってしまうケースもあります。 例えば、最近になってパニック障害に悩まされているため、十分な診断を受けていないケースが該当します。 それと、以下の書類が用意されていないケースでも、パニック障害の症状が強まっていない・・・という扱いを受けて、障害者手帳をもらえないケースも存在するのです。 必要書類は、精神保健指定医の記述が見られる診断書と、後は精神障害者手帳の申込書、顔写真です。 どれも用意するのに時間がかかりませんので、時間に余裕がある際は、診断書などを発行してもらうと良いです。 障害者手帳の等級 障害者手帳には以下のような等級がありますので、良く理解してから障害者手帳の申告を行うと良いです。 まず等級の1級は、日常生活そのものが不能な場合の等級で、最も障害者として扱われることが多くなる等級です。 逆に3級は、日常生活、社会生活ともに復帰できる可能性が強いため、障害者手帳の等級としては最低の等級になります。 2級は、日常生活に著しい制限を受けているため、1級のように障害者と判断してもらえる可能性の高い等級です。 つまり、障害者手帳の等級は2級より上でなければいけないのです。 時折、障害者手帳が存在するのに、手当を得られなかった・・・という人がいますが、そのような人は3級のため、周りの支え、もしくは投薬治療で素早く社会復帰できるため、手当は不要であると判断されることが多くなります。 - , , , ,.

次の

愛知県のパニック障害の治療が可能な 日曜または休日/祝日に診療可能な病院・クリニック 5件 【病院なび】

パニック障害 金山

そんな家族がよき理解者になるには、どんなことに注意したらよいのでしょうか? ここでは、 パニック障害への 家族の 対応と 接し方についてお伝えをしていきたいと思います。 パニック障害への間違った家族の対応 家族とっては、そんなつもりはなくても、本人にとっては、傷ついてしまうこともあります。 ここでは、本人へ対する間違った声掛けや 対応を紹介したいと思います。 自分の行動と照らし合わせながら見て頂けらと思います。 間違った対応1 心配のあまり、つききりで手とり足とり世話やきすぎる。 本人の治そうという意欲を失わせてしまう。 間違った対応2 電車に乗れないと悩みを話す本人に「電車に乗れない、外出できないなんて、根性と努力が足りない」などと非難する。 間違った対応3 本人が悩んでいる理由が理解できず、「どうして?」「なんで?」と本人に原因を追究してしまう。 間違った対応4 「しっかりしろ、がんばれ、成せばなる」などと叱咤激励する パニック障害は病気であると家族が理解すること もし、家族がパニック障害になったら、どのような対応をしたらよいのでしょうか。 まず、大切なのは、病気について、正しく理解することです。 病気であるという認識がないと、本人の言動が理解できず、「しっかりしろ」などと叱りつけてしまいかねません。 これは、本人に孤独感を与え、病気の悪化を招きます。 [adsense1] 本人と一緒に受診してあげましょう パニック障害が疑われる場合は、専門医を受診するよう、家族が働きかけて下さい。 広場恐怖がある人の受診や外出には、付き添ってあげるのもよいでしょう。 ただし、 家族がベッタリしすぎるのもよくありません。 ほどよい距離を保ちながら、温かく見守ることが大切です。 受診のめやす 動悸や息切れ、不安が突然起こる 発作がまた起こるのではとおそれる 出勤や外出をしぶる うつ気分やおっくう感がみられる 体調が思わしくない ときどき泣き顔を見せる このような、様子が複数みられたら、受診を勧めてあげてください。 受診へ同行してあげることで、本人の不安も軽減できます。 パニック発作が起きてしまった時の家族の対応 発作が起こったときには、まず、家族もあわてないことが大切です。 「すぐにおさまるから大丈夫」と気持ちを落ち着かせます。 抗不安薬の服用をすすめたり、腹式呼吸をするように助言するのもよいでしょう。 肩を抱いたり、背中をさする、手を握るなど、大丈夫という安心感を与えてあげましょう。 家族が言ってはいけない禁句集• 何をやっているんだ• しっかりしろ性格が弱い証拠だ• どうしてこんなことになったの• (本人の前でほかの人に)お前のせいだ• 根性がなさすぎる• 気のせいだ• 気のもちようだ• 性格を変えないと治らない• そんなことでは、また発作が起こるかもしれないぞ 日常生活の中で家族が支えたいこと 家族は、マネージャー役となり、療養に適した環境をととのえましょう。 患者さんの身近に家族は、もっとも重要な 「治療協力者」です。 きちんと服薬しているか、生活リズムを乱していないか、症状が悪化していないかなどに気を配ってあげましょう。 食事を気をつける パニック障害にうつ病を併発すると、食欲が過剰になり、特に甘い物を食べ続けるような異常な食行動があらわれやすくなります。 食欲があるのは、通常では健康のあらわれであり、家族もつい見過ごしてしまいますが、これは病気による不安感からくるもので、本人ひとりでは克服がむずかしいものです。 家族は、食事のメニューづくりや、運動計画をたてるなどして、食事のリズムをととのえる協力をして下さい。 食事は、患者さんといっしょにとるようにすることも大切です。 食卓を共にすることで、食事の量や栄養の管理をフォローできます。 起床への協力をする パニック障害の人は、睡眠障害や仮眠などのために、睡眠・覚醒のリズムがくずれて昼と夜が逆転したような生活になりがちです。 これでは病気も悪化してしまいますので、家族は、規則正しい生活リズムをとり戻せるよう協力します。 ただし、朝、何度も起こさなければならないのは大変ですから、本人と話し合い、ルールを決めるとよいでしょう。 何時に何回、どんなふうに声をかけるか、本人の希望を聞き、無理のないものならそのとおりにすることを約束します。 「起こし方」を約束しただけですから、起きなくてもしからないことがポイントです。 不毛な言い争いは避けましょう。 約束どおりに起きてきたら、「おはよう」と声をかけ、家族も喜んでいることを伝えます。 治療への協力をする 薬を用法・用量どおりに飲むことと、定期的に通院することは療養生活の基本で、これを守るように導くことは家族の役割です。 通院には、毎回は無理でも、可能な場合は同行してあげて下さい。 患者さんの様子を、医師へ伝えることができます。 また、いっしょに医師の説明を聞くことで病気への理解が深まりますし、気になることがあれば、医師からアドバイスを受けることもできます。 患者さんと一緒に病気を治していくという気持ちが大切です。 生活環境をととのえる 病気療養のために休職(休学)したとしても、家に閉じこもってばかりでは生活のリズムが乱れ、回復からは遠くなります。 散歩や買い物など、外出の機会をつくったり、掃除や炊事といった家事の分担を頼むなど、患者さんが前向きになれるような生活をととのえてあげましょう。 家族関係に配慮する 心の病気にとってストレスは、中でも人間関係のストレスは、症状を悪化させる大きなリスクになります。 患者さんがおだやかに過ごせるよう、母親、もしくは父親が家庭内の調整役を務めましょう。 患者さんに兄弟姉妹がいる場合、その人たちに過重な負担がかからないように配慮することも必要です。 「〇〇の病気で、あなたにもつらい思いをさせているね。 協力してくれて助かる、ありがとう」と、感謝と愛情を言葉にして伝えましょう。 調整の役割がつらくなったら、医師に相談して下さい。 身近にいる家族だからこそできること 療養中の患者さんにとって家族は、マネージャーのような存在といえるかもしれません。 日常生活の中で、家族にしかできない役割があるからです。 治療のために重要なのは、服薬と通院の管理です。 どちらも、患者さんが自分自身のこととして、自己管理ができればよいのですが、むずしいケースもあります。 そばにいる家族が気を配り、協力してあげてください。 また、本人にはわかりにくい変化もサインも、家族だったら気づけますから、見逃さず対処するようにします。 症状の悪化などは、医師と相談しなければなりません。 プラスの変化があれば積極的に見つけ、本人に伝えれるのも家族ならではのことです。 回復には波があり、なかなかよくならないと患者さんは落ち込みますが、それでも、「前ほどひどくないよ」とタイミングよく伝えてあげることができれば、本人には励みになります。 ひきこもりがちになっていたら、買い物や散歩などに連れ出す、家事の手伝いを頼むなど、患者さんの回復につながるような日常生活を、上手にマネジメントしてあげてください。 [adsense1] 広場恐怖があり依存的になっている患者を治療へ導く方法 広場恐怖のために外出できない患者さんには、最初は家族が付き添います。 ただし、もっとも大切なことは、自分で歩き始めるよう導くことです。 保護するだけでは、病気は長期化します。 治療へのモチベーションを作る 広場恐怖は、パニック障害の人の80%以上にみられますが、治療をすれば治すことができます。 しかし、行動が制限されていても、家族の助けで特に困らない状況にある患者さんは、なかなか治療にとり組みません。 こういう人には、「治りたい」「治らなければならない」というモチベーション(動機づけ)がもっとも大切になります。 ちょうど、食欲をがまんできず食事のコントロールができなかった糖尿病の人が、「このままでは失明する」と聞かされると、まじめに食事制限を始める場合と似ています。 しかし、広場恐怖の克服には、糖尿病の失明にあたるような、わかりやすいモチベーションはありません。 患者さんそれぞれに「治りたい」事情と異なるからです。 家族だったら、患者さんの「やりたい」ことは何か、わかるはず。 だれかと一緒ではなく、一人で親友に会いに行きおしゃべりをしたい、といったことでもよいと思います。 その望みをかなえるため、治療をしようと説得します。 「治ってほしい」と伝えつづける 患者さんは、甘えられる状況にいる限り、なかなか治療には踏み切りません。 家族や周囲にいる人は、この点をぜひ理解し、医師と相談しながら治療へと導きます。 いつまでも患者さんを甘やかしていては、自分の足で歩けるようにはなりません。 不安や恐怖に共感し、常に理解する姿勢をしめしながらも、断固とした態度を示すことが大切なのです。 あきらめず、「治ってほしい」「治ってくれなければ家族が困る」というメッセージを、おりにふれ伝え続けて下さい。 経験は糧になっていくと伝える 広場恐怖の治療(認知行動療法)では、いやだと思っている対象や状況に、わざわざ自分から向かっていくので、不安感や不快感をいかに乗り越えるかがポイントです。 そのためには、患者さんにも自分の足で歩き始めるこころがまえが求められます。 頼るべきは自分の足だけ。 だれかに代わってもらうわけにはいきません。 認知行動療法は、一時的に後戻りすることがあります。 体調をくずしたり、生活のリズムがかわったりして、思うように行動できず、症状が再燃することもあります。 だからといって、それまでの行動はゼロにはなりません。 経験したことは必ず蓄積され、家族はこのことをぜひ伝えてあげてください。 そして、患者さんをまるごと背負ってしまわず、自分の足で歩けるようになるまで、見守っていってあげてください。 いつまでも付き添っていては、広場恐怖は治らない パニック障害の人には、パニック発作の恐ろしさから身を守りたいため、保護を求める気持ちが強く出ることがあります。 これが習慣化すると、だんだん依存的になっていきます。 病気になる前は行動力があり、何でも自分で出来た人でも、発作が起こるようになると過度に他人に依存するようになるのです。 特に、高度な広場恐怖をもつ人に見られます。 広場恐怖があり、ひとりでは外出できない患者さんには、家族が付き添ってあげる必要があります。 家にひきこもっているより、少しずつでも外出することが、恐怖を克服することにつながらるからです。 ただし、いつまでも本人に付き添って助けていると、広場恐怖は改善せず、依存的になっている心も治りません。 助けてあげることは、やさしさのあらわれではなく、実は本人から自立の機会をうばってしまうことにもなるのです。 家族は同伴者として必要な場合は手をさしのべ、その一方では、様子を見ながら、ひとりで行動できるように導くことも大切です。 自傷行為は「たすけて」のサイン 自傷行為は「たすけて」のサインです。 患者さんは家族の理解を求めています。 リストカットをはじめとする自傷行為は、「死ぬほど苦しい」「たすけてほしい」というサインです。 患者さんは、家族の理解を求めているのです。 「どうせ、狂言だろう」と軽く考えず、サインはしっかりと受け止めましょう。 パニック障害が原因で自傷行為をする患者の心理 苦しさからのがれたい パニック性不安うつ病の自傷行為は、不安・抑うつ発作(激しい情動の変化)に耐えられず、その苦しさから逃れるための行動です。 たとえばリストカットは、自責感(自分の責任ではないのに、責任を感じて自分を責めてしまうこと)や、離人症状(自分が自分でないような、現実感を失う感覚)から逃げ出したいために、自分に強い痛みの刺激を与え、生きていることを確かめようとする行為です。 リストカットがもっとも起こりやすい時間は、不安・抑うつ発作がよくあらわれる夕暮れから深夜にかけてです。 助けを求めるサイン 患者さんは、ほんとうに死を願っているわけではありません。 「死ぬほど苦しんでいる」ことをまわりに伝え、「助けを求める」サインを出すため、自傷行為に走ることが多いのです。 だからといって、周囲の人は、ほんとうに死ぬ気ではないのだから「狂言だ」などと、軽く考えては絶対にいけません。 患者さんは理解されないことに孤独感を深め、病気は悪化します。 実際、自傷行為の傷が思った以上に深くなり、深刻な事態になることもあるのです。 自殺を考える割合(生涯自殺企図率)の違い 精神疾患がない: 1% パニック障害のみ: 7% うつ病のみ: 7.9% パニック+うつ病: 19.5% 一生の間に自殺しよう考える割合を「生涯自殺企図率」といいます。 精神疾患をもたない人はわずか1%ですが、精神疾患になると率は上がります。 パニック障害だけの場合は7%、うつ病だけの場合は7.9%ですが、パニック障害とうつ病を併発すると19.5%と、3倍近くに増えます。 パニック障害へ家族ができる対処 こんなときに、家族はどんなことができるのでしょうか。 「わかろう」とする思いをもつ リストカットをした人に対しては、「どうして、そんなことをしたの!」としかるのではなく、「それほどツラかったのね」と、いたわる言い方をします。 心の病気の苦しさは、本人にしかわからないところがありますが、「りかいしようとする」思いは、患者さんにも必ず伝わり、それが自傷行為への抑止力にもなります。 適切な治療をうながす パニック性不安うつ病の人には、週に3~4回、不安・抑うつ発作が起こるというデータがあります。 自傷行為は、繰り返されるこの発作から逃れるための行動です。 そこでまず、不安・抑うつ発作を薬や認知行動療法で抑えることが大切です。 また、自責感は、十分な認知療法を行って改善させます。 衝動的な行為に注意する 助けを求めるサインとしての自傷行為ではなく、怒り発作が激しくなったり、攻撃性をもったときに、衝動的に自殺してしまう場合がありますので注意が必要です。 自傷行為にいたった苦しい心理を理解する 健康な人にくらべ、うつ病の人の自殺率が高いことはよく知られていますが、パニック障害は、ほかの精神疾患より自殺をはかる人が少ないといわれています。 しかし、パニック障害にうつ病を併発すると(パニック性不安うつ病)、自殺企図の危険率(企図率)はグンと高くなります。 自殺と自殺企図(自傷行為)とは違います。 パニック障害の場合は実際に自殺をはかるというより、一時的に「自殺願望」が高くなり、自傷行為をしてしまうのです。 自傷行為とは、自分で自分を傷つける行為で、リストカット(手首を切ること)の名は耳にすることも多いでしょう。 ほかに、頭を壁に打ち付けたり、皮膚に爪を立ててかきむしったり、腕を歯でかむような行為もあります。 家族など周囲にいる人にとって、こういった行為はショックでもあり、心配なことでもあります。 家族は、「本気ではないのだから」と片づけることは、けっしてしてはなりません。 行為にいたった患者さんの心理を理解し、対処することが大切です。 うつ状態なら休養を優先させる パニック障害はうつ状態を併発することがあります。 あれっ、なんか変だ、と気づいたら、さりげなく休養をすすめてみましょう。 本人には自分の状態がわからないこともあります。 うつ状態になると、気分が落ち込み、「そっとしておいてほしい」と、1人になりたがります。 ときには感情が波立っているせいか、ささいなことで怒ったりします。 しかし、本人はけっして1人になりたいわけではありません。 内心では孤独を感じていて、家族や周囲の人に心を癒してもらいたいと思っています。 家族として大切なことは、腫れ物に触るような態度ではなく、寛容に見守ること。 本人がうつ状態になっているとわかったら、休養をすすめてみましょう。 本人は休むことに罪悪感をもってあせっていることが多いのです。 家族や周囲が本人の異常に気づくめやす 本人がうつ状態やパニック障害になる前にやなった後には、必ずなんらかのサインがあります。 迅速な対応をとるためにも、 そのサインを見逃さないことが大切です。 以下のような様子や症状が見られたら注意が必要です。 身だしなみに気をつかわなくなってきた• おもしろいはずのテレビ番組を見ても笑わない• イライラして人の話を最後まで聞かず怒る• ボーッとしていて話しかけても返事をしない• 朝早く目覚めたり、夜なかなか寝つけない• 沈んだ表情ばかりで、笑顔がまったくなくなる• いままでしていた家事、仕事などをしたがらない 「自殺しない」と約束させる うつ状態の人に対して、周囲の人がもっとも注意しなければならないのは自殺です。 自殺を考える人は、なんらかのサインを出します。 たとえば、「消えてしまいたい、、」などの言葉。 日記や手紙などの整理。 人との接触を断つなどです。 妙な落ち着きがみられた要注意です。 自殺を決意したのかもしれないからです。 家族は患者を1人にしないこと。 日ごろから言動に注意し、頃合いを見はからって、自殺しないと約束させることが大切です。 励ましはあせりのもととなる 「頑張って」などという励ましの言葉は、慎重に使わなければなりません。 パニック障害だけでうつ状態を併発していないときには、励ましは時としていい効果をもたらします。 しかし、うつ状態を併発している場合には、けっして励ましてはいけません。 励ましが本人を追い詰めてしまいます。 退職など重要な決定は先延ばしに うつ状態のときには、判断力が低下します。 退職や離婚、婚約の解消などの重要は、うつ状態が治るまで保留しましょう。 自責の念のため、周囲に迷惑をかけているとの思い込みから決意しがちです。 その後、治ってから後悔します。 うつ状態のチェックリスト 質問に5つ以上あてはまるようなら、うつ状態になっている疑いがあります。 毎日のように、ほとんど1日中ずっと気分が沈んでいる• 何に対しても興味がわかず、楽しめない• 毎日のように食欲が低下、または体重の増減が激しい• 毎晩のように、寝つけない、夜中や早朝に目が覚める• 毎日のように、動作や話し方が遅い、またはいらいらしたり、落ち着きがない• 毎日のように、疲れを感じたり、気力がわかない• 毎日のように、自分に価値がない。 または、申し訳ないと感じる• 毎日のように、仕事や家事に集中したり、決断することができない• この世から消えてしまいたいと思うことがある 以上が、パニック障害への家族の対応と、対処法です。 うつ病とパニック障害とでは、治療方法も変わってきますので、適切な治療を受けられるように導いてあげてください。 家族の協力のおかげで、早期に治療をうけることができ、すぐに症状を克服できた事例もたくさんあります。 ポイントは、症状が酷くなる前に治療を受けることです。 うつ病とパニック障害を併発してしまっては治療も長引きますし、リスクも高まります。 そうなる前に治療を受けさせてあげましょう。 家族みんなで力になってあげてください。

次の